私たちが街に出ると、様々な店舗やホテルなどの施設で、車イスマークが描かれている駐車場を目にするようになりました。
 この障害者用駐車場は、身体に障害のある方などが施設を利用しやすいよう、施設入口に近いところにありスペースも広くつくられています。
 しかし、障害のある方からは、「健常者が車を停めているため、利用できない」という数多くの声をお聞きしました。
 そこで、本当に障害者用駐車場を必要とする人の為に、行政が利用証を交付することで、利用できる人を明らかにし、駐車スペースを確保する「障害者用駐車場利用証 制度」を杉並区で導入するよう私は今回の決算委員会で提案し、区から前向きに検討する旨の答弁を得ることができました。
 この制度は、佐賀県が平成18年に始めて取り組み、近年では全国の自治体で導入する動きが活発化しています。
 先行する自治体では利用証の交付対象者を「歩行が困難な方」として、身体に障害のある方をはじめ、高齢者や妊産婦の方なども駐車スペースを利用できる方としています。
 私はこうした取り組みを通じて、車を運転する区民の障害者用駐車場の認識を高め、障害のない方の不正駐車をなくすことで有効活用を図り、同じ街に住む区民同士がゆずりあい、思いやりの心を持ち、みんなが安心して暮らしていける社会を今後も目指して参ります。